キャンピングカーを購入する際に注目したいことの一つが内装です。走行性能だけを重視して選んでしまうと、内装の点で失敗しやすいので気をつけておかなければなりません。
内装は乗り始めてからの満足度を左右する、非常に重要なポイントだともいえます。どのような内装に注目すれば良いのか、DIYで内装づくりをするにはどうすれば良いのかなどについてご紹介します。
キャンピングカーの内装にこだわるべき理由とは?
内装にこだわるべき大きな理由は、内装を充実させることにより居住スペースがより暮らしやすくなるということです。そもそもキャンピングカーは、車内にベッドやテーブルなどの家具類を設置することによって、通常の自動車よりも居住性を高めた車ですが、内装を適当に選んでしまうと車内で快適に過ごすのが難しくなります。
ただ豪華にすれば良いわけではありません。自分が実際に乗り始めたあとのことを考えることが重要です。例えば豪華な設備にこだわったところ、実際にはほとんど使わないものが多数あった、自分の用途とは異なる内装を選んでしまい使いにくさを感じてしまったという方もいます。総合的な使い勝手の良さを考えることがポイントです。
キャンピングカーの種類による内装の違い
キャンピングカーの種類によって内装には次のような違いがあります。
キャブコン
まっすぐ立っても頭を天井にぶつけないような広さが魅力で、リビングのほか、キッチンやレストルーム、収納スペースなどが十分に確保されています。ゆったりとくつろぎやすい内装がポイントです。
バスコン
マイクロバスをベースにしていることもあり、キャブコンよりも内装にゆとりがある車種です。できる限り内装にこだわりたい方から選ばれることも多く、モデルによっては家で暮らすのと何ら変わりない機能性を果たすものもあります。
バンコン
スペースがそれほど広いわけではないため、本当に必要な設備・家具のみの内装を心がけていく必要があります。大きな家具や電化製品を置くのは難しいです。
軽キャンパー
軽自動車をベースにしているため、内装のメインはリビングスペースです。十分な広さは実現できませんが、小型のものならキッチンの設置が可能なモデルもあります。
購入時に必ずチェックしたい内装のポイント
内装にこだわってキャンピングカーを選ぶ際には、次の4点に注目です。
清潔さ
特に中古でキャンピングカーを購入しようと考えている際に気をつけたいのが、汚れ具合に関することです。前のオーナーが雑に扱っていたりすると内装のシートに汚れやニオイが残っている可能性があります。
エアコンのニオイが気になるケースも多いため、内装設備は実際に使ってみて状態を確認しなければなりません。
寝泊まりするときのことを考える
内装や設備を1つずつ単品で考えるのではなく、総合的に使いやすいか、寝泊まりした時に不便に感じないか考える必要があります。インテリア性を重視すると使いやすさの点でデメリットを感じることがあるので注意が必要です。
安全性
小さな子供がいる場合、安全性も重視する必要があります。内装の使い勝手やデザイン性は高いものの、角が尖っていて子供が転んだりした際にケガをする可能性があるものなどは避けたほうが無難です。
収納スペースを考える
見落としてしまいがちなのが収納スペースの問題です。出かける際には荷物をたくさん詰め込むことになるため、荷物を積み込んだ上で本当に利用しやすい内装なのかを考える必要があります。
DIYでできるおしゃれな内装づくりのコツ
DIYで内装をアレンジすることも可能です。コツについて解説します。
内装の色をそろえる
たくさんの色を使うとまとまりがなく見えてしまうため、1つか2つ、多くても3つ程度の色に抑えるのがポイントです。ここではDIYで手軽に使えるペンキやスプレーが活躍します。
簡単なものから挑戦
DIYに慣れていない人が備え付けの内装や電装設備の一部を外したり、改造したりとすると失敗した時に取り返しがつかなくなることがあるため、簡単なものから始めるのがおすすめです。
例えば、取り外しができるフックを取り付けて収納スペースを増やしたり、簡単に後付けで設置できるDIYキットを使ったりする方法もあります。
物を置きすぎない
おしゃれな内装にしようとあれこれ置きすぎると乱雑に見えます。使い勝手を良くするためにDIYをしたのに、車内が狭くなってしまったということがないように注意が必要です。
キャンピングカーで快適に過ごすために
キャンピングカーを選ぶ際に価格や外観、設備にこだわる方は多いですが、使い始めてからの快適性について考える際には、内装を十分に検討することが大切です。
実際に使い始めてからでなければ見えてこない問題もあるため、インターネットの口コミ情報やキャンピングカーに乗っている知り合いの意見なども参考にしながら、最適な内装について検討したほうが失敗しにくいといえます。
備え付けの内装は気軽に交換したり手を加えたりすることが難しいため、購入前に十分に注意しておくことが重要です。