マイカーで牽引できるキャンピングトレーラーは、手軽にアウトドアを楽しむツールとして近年人気が高まってきています。
しかし、キャンピングトレーラーを新車で購入するとなるとかなりの金額になるため、なかなか購入に至るまでいかない人も多いはずです。
そんなときは中古のキャンピングトレーラーを検討してみてはいかがでしょうか。
もちろん中古である以上、新車と比べて劣る点や、購入時にしっかり確認しておかなければいけないポイントもあります。しかし、要点さえおさえておけば、中古でも状態がよく、満足感の高いものが手に入る可能性は十分にあります。
今回は、キャンピングトレーラーを中古で買うメリット・デメリットや、購入時の注意点、確認しておきたいポイントなどをご紹介していきます。
キャンピングトレーラーの中古車購入で失敗しないために
中古車は新車と比べてリーズナブルとはいえ、多くの人にとって容易く買えるような金額でもありません。
また、中古車は当たり外れがあるのも事実です。「値段が高くて設備が一通り整っているものを選べば間違いない」とは言い切れないのです。
中古のキャンピングトレーラー選びの際は、次のことを念頭におくとよいでしょう。
1.目的や状況をきちんと決める
中古のキャンピングトレーラーを探す前に、自分は「どのような目的で使うのか」や「どのようなことを重視しているのか」をきちんと決めておきましょう。
中古車の場合、前オーナーによってカスタマイズされていることもあり、いざ使ってみると使いにくく感じてしまうこともまれにあります。
2.費用や維持費をきちんと把握しておく
キャンピングトレーラーを維持していくには、維持費も必要です。キャンピングトレーラー自体での自走はできませんが、乗用車と同様に自動車税や車検代がかかります。
また、中古車であるため、使用していくうちに不具合や故障のリスクも高まります。修理費用も頭に入れておいたほうがよいでしょう。
大きいキャンピングトレーラーだと、別途駐車スペース・駐車料金が必要になることもあります。
キャンピングトレーラーを中古で買うメリット
キャンピングトレーラーを中古で購入するメリットは何でしょうか。ここで一度おさらいしてみましょう。思っている以上に良さを感じられると思います。
購入費用を抑えられる
言うまでもなく、購入費用が抑えられるのは一番のメリットです。
「キャンピングトレーラーが欲しいけど金額的に購入するのが難しい」と諦めていた人でも、中古で探してみると、案外手頃な価格の車両に出会えるかもしれません。
納期が早い
キャンピングトレーラーの新車は生産量が少なく、基本的には受注生産ですので、納車までかなりの時間を要します。
一方、中古車はすでに完成している車両なので、すぐに入手して使い始められます。必要な時にすぐ手に入るのは大きなメリットと言えます。
お得なオプション品が安く手に入ることもある
新車でオプション品を追加すると大きく金額が跳ね上がり、予算をオーバーしてしまう可能性があります。
目当ての設備が装備されている車両が見つかる保証はありませんが、お得なオプションがそのまま残されて販売されている「掘り出し車両」に巡り会えることもあります。
キャンピングトレーラーを中古で買うデメリット
当然ですが中古ゆえのデメリットもあります。購入前に把握しておくことで、期待から大きく外れたものを買ってしまったなどという失敗を防げますので、ここで一つずつ確認しておきましょう。
オプション品を自由にカスタムできない
中古車の設備は前オーナーの志向が反映されていることが多く、自分の理想通りの設備が完璧に揃うということはあまりありません。「どうしても妥協したくない」という場合、ピンとくる車両に出会えるまで少し時間がかかるかもしれません。
メンテナンス費用がかかることもある
中古車は購入費用を抑えられる反面、故障やトラブルによる修理費用がかかる可能性もありますので、購入時に不具合がある箇所や修理履歴をしっかり確認しておく必要があります。そう考えると、万が一に備え、信頼できる修理業者を探しておく必要もあります。
キャンピングトレーラーの中古車相場
中古のキャンピングトレーラーはどれくらいの価格で販売されているのか気になるところではないでしょうか。
中古車は一点ものであり、程度や大きさにもよりますので一概に「いくら」とは言い切れませんが、100〜250万円ほどで販売されることが多いです。反対に新車であれば200〜400万円が相場となっていますので、車種によっては半額程度で購入できることになります。
キャンピングトレーラーの中古を買うときの注意点
ここでは、中古のキャンピングトレーラーを買うときの注意点をご紹介していきます。
走行距離や年式
中古の場合は、やはり走行距離が多いものや年式が古いものは故障のリスクが高いとも考えられますので、できれば避けておきたいところ。
キャンピングトレーラーでは走行距離がきちんと把握できないことがありますので、その場合は年式で判断し、候補が2台以上ある場合、少しでも新しい方を選ぶのが無難です。
また、きちんと管理されているものであれば必ず整備記録も残されていますので、忘れずに確認しておきましょう。
外装
外装はコーキングが剥がれていないか確認しておきましょう。ボディの接合部分などのコーキングが剥がれていると、雨漏りが起きる可能性があります。
また、意外と忘れがちなのがタイヤの確認。ひび割れや変形がないか、製造年月日から年月が経っていないか、足回りが傷んでいないかもチェックしましょう。
内装
内装は雨漏りの跡があるかどうかの確認は必須です。壁やシートなどにシミが残っていれば雨漏りの可能性もあります。
また、冷蔵庫や外部電源などの付属設備はきちんと作動するか、扉などの可動部分はきちんと動くかの確認もしておきましょう。
キャンピングトレーラーの中古車は専門店で買うのがベスト
中古のキャンピングトレーラーはヤフオク!などの個人売買でも手に入れることができますが、実車確認が満足にできないのがネックです。
自分で修理ができる人であれば多少の不具合を抱えていても問題ないかもしれませんが、そうでない場合、購入時の実車確認は非常に大切です。また、個人売買だと面倒な登録手続きも自分で行わなければいけません。
一方、キャンピングカー・キャンピングトレーラーの専門店であれば、現車確認の際にお店の人が丁寧に説明してくれるのはもちろん、購入後、万が一トラブルが起きた場合でもアフターフォローが受けられます。
専門店であれば面倒な手続きも全てお店側でしてくれるため、初心者でも安心して購入することができるでしょう。