キャンピングカーに必要な主な装備をご紹介します。
キャンピングカーと言っても、軽自動車サイズからバスサイズまで大きさはバラバラで、車種によって備え付けられている装備も異なります。
キャンピングカー生活を快適に過ごせるかどうかは、車内空間の広さはもちろん、装備の充実具合によっても大きく左右されます。
しかし、キャンピングカーに備え付けられる装備は、冷蔵庫や電子レンジなどの家電製品から、発電機やサブバッテリーなどの本格的な設備までたくさんの種類があります。
そのため、検討し始めは何を揃えればよいのかわからない人も多いのではないでしょうか。
ここでは、快適なキャンピングカー生活を送るために必要なものや、キャンピングカーに導入される主な装備をご紹介していきます。
快適なキャンピングカー生活を送る上で重要なのは「電源確保」
快適なキャンピングカー生活を送る上で最も重要なのは、安定した電源を確保することです。
キャンピングカーには冷蔵庫やエアコンなどを設置できるため、自宅の部屋のように過ごせるのが大きなメリット。しかし、これらの設備のほとんどは、電気がなければ動かないものばかりです。
電源確保にはサブバッテリーのほか、ソーラーパネルや自動発電システムが役立ちます。
サブバッテリー
車内で積極的に家電製品を使いたい人は、サブバッテリーを搭載しているキャンピングカーを選びましょう。
多くのキャンピングカーにはサブバッテリーが搭載されています。サブバッテリーは、車内で家電製品を扱うためのバッテリーです。
もし、車を動かすためのメインバッテリーしか存在しない場合、電気ポットやレンジなど、瞬間的に大量の電気を使用する家電製品を使うとすぐにバッテリーが上がり、エンジンがかからなくなるトラブルに繋がります。
ソーラーパネル/自動発電システム/外部電電入力
「ソーラーパネル」や「自動発電システム」があれば、走行中や行き先でも充電することができます。
さらに、キャンピングカーに「外部電源入力」があれば、オートキャンプ場やRVパークなどで電力を直接供給することができます。
外部電源入力から電力を供給できれば、電力を気にせずキャンピングカーの全ての装備を使うことができますし、サブバッテリーへの充電もでき、長期間の快適な旅も可能になります。
キャンピングカーに導入される主な装備
キャンピングカーの主な設備を一つずつ詳しくご紹介します。
単に車中泊をするだけであれば、車内に身体を伸ばせるスペースがあれば十分です。しかし、せっかくキャンピングカーを購入するのであれば、自分の部屋のように快適に過ごしたいところです。
冷蔵庫
冷蔵庫は、食料の保管や釣った魚や手に入れた山菜など、現地調達した食料を保存するために重宝するため、キャンピングカーでは必須の装備とも言えます。
また、冷蔵庫があると、キャンプ場でのバーベキューなどで冷たいビールやジュースを嗜むこともできます。
ただし、冷蔵庫は消費電力が大きく、常時付けっぱなしの状態だと大量に電力を消費するため、出発前には家の電源を使い十分に冷やしておくなどの工夫が必要です。
エアコン
家庭用エアコンは夏場の就寝時や、日中数時間、人やペットを車内に残すようなシーンで、エンジンを止めたままでも車内を涼しく保て、便利です。
キャンピングカーも普通の車のように車載エアコンを搭載しており、これだけでも車内を涼しくすることは可能ですが、エンジンをかけた状態でないと動作しないという問題があります。現在はアイドリングストップが常識のため、エンジンを動作させたまま長時間留まるのは良くありません。
エンジンを切っていても動作する家庭用エアコンは大変有用です。ただし、電力の消費が激しいため、長時間稼働させるには容量の大きいサブバッテリーを複数積むか、発電機やソーラーパネルを用意するなどの工夫が必要です。
なお、オートキャンプ場やRVパークなら、外部電源が用意されているところも多いので、バッテリー残量を気にせずエアコンを使い続けることができます。
ベッド
長距離移動や長旅をする方にはベッドも必要です。アウトドアでは知らないうちに疲労が蓄積されるため、旅を思い切り楽しむためには十分に休憩できる環境が不可欠だからです。
車両が大きければ、常設のベッドルームを設置できますが、バンコンや軽キャンパーになると、スペースの都合上ベッドを常設することはできません。
そのため、シートを折り畳んで利用できるダイネットベッドが付いているか、マットレスが敷けるスペースがあるかどうかを確認しましょう。
キッチン
キッチンはキャンピングカーの代表的な装備の一つです。
キャンピングカーと言えばアウトドア。できれば毎回、外で料理や食事を楽しみたいところです。しかし、雨天時や気温が低い状況では、調理設備を外に広げるのが面倒に感じることもあるでしょう。
キャンピングカー内にキッチンがあれば、車内の安定した環境で、いつもの台所と似た感覚で料理できるので快適です。食事の後すぐに撤収を予定している場合にも、車内で料理・飲食したほうが後片付けに時間がかかりません。
キャンピングカー登録されたキャンピングカー(8ナンバー車)であれば、調理可能な炊事設備と水道設備が登録の条件となっているため、キッチンはあらかじめ備わっているのが普通です。
しかし軽キャンパーなど小型のキャンピングカーの場合、ギャレー(流し)と調理スペースのみ搭載し、コンロはカセットコンロで賄うという車種もあるため、キッチンをどのように活用したいか、どこまで本格的な調理をしたいかによって、キャンピングカーの車種やオプションを選択するとよいでしょう。
シャワー
宿泊先予定地に入浴施設がない場合に備えてシャワーが装備されているキャンピングカーを選ぶのもおすすめです。
海や山、川などで遊んだ後、キャンピングカーにシャワーがあれば汚れを洗い流せるため、体も室内も清潔に保つことができ、アクティビティ後も快適に過ごせます。
また、シャワーがあるとキャンプ場の貸し切り風呂や温泉・銭湯などの営業時間を気にすることなく好きなタイミングで浴びられるので、時間をより有効に使えます。給湯設備を備えた温水シャワーであればお湯が使えるため、調理や洗い物、洗濯、洗顔をする時にも活躍するでしょう。
トイレ
最近はコンビニも多く、SAやPAにもトイレが常設されているため、キャンピングカーにトイレは必要ないと思われがちです。しかしキャンピングカーのトイレは、「トイレがある場所」でも活躍することがあるのです。
たとえば天候が悪いときや深夜では、車外に出たり外部の共有トイレを使うことに気が引ける人もいるでしょう。子供連れの場合は毎回付き添いが必要になることも。このようなとき、キャンピングカーのトイレが大いに役立ちます。
基本的にハイエースのスーパーロングでは、トイレ付きの車両は少ないです。バンコン以下かキャブコン以上かでトイレの有無が分かれます。遊び方と車種・装備を合わせるのがキャンピングカー選びのポイントです。
必要な装備を把握してキャンピングカーを選びましょう
キャンピングカーに必要以上の装備を搭載していると、車内が窮屈になったり車体の重量自体も重くなったりと、快適性や運動性能、燃費などに悪影響を与えます。
家電製品も必要以上に設置すると、その分消費電力も多く、バッテリーの減りが早くなりますので、まずは自分にどのような装備が必要なのかをしっかり把握しておくことが大切です。
装備選びに悩んでしまった時は、一度専門店に相談してみるのもおすすめです。最適な装備を搭載したキャンピングカーとともに、楽しいキャンピングカー生活をお送りください。