ここでは輸入キャンピングカーならではの魅力や国産車との違いをお伝えします。
国産車も豊富に揃いつつあるキャンピングカーですが、誰もが一度は乗ってみたいと思うのが、存在感バツグンの輸入キャンピングカーです。ヨーロッパを中心にキャンピングカーの本場で造られるキャンピングカーにはどのような魅力があり、また国産車とどこが違うのでしょうか。
輸入キャンピングカーの魅力
アメリカとヨーロッパから入ってくる本場の輸入キャンピングカーには、キャンピングカーユーザーが一度は乗ってみたいと思わせる魅力があります。その魅力は見た目のデザインや装備の豪華さなど、日本とは異なる生活に密着したキャンピングカーの歴史を感じさせます。
魅力その1:高級感ある内装と装備
輸入キャンピングカーには、その大きなボディを活かして、想像もできないような豪華な装備が備えられていることが多くあります。また、住居としての機能を持たせることが多く、充実した装備が整っています。
特に、海外で「モーターホーム」と呼ばれているキャンピングカーは、まるで高級リゾートホテルのような装備があり、走る豪邸と呼べそうなものまであります。
豪華な装備といっても、装備の種類は国産キャンピングカーとは大きく変わらないのですが、家具やダイネットの素材に高級なものが使われ、そのデザインが伝統を感じられるのです。そして車体が大きいことからベッドも常設になるケースが多く、そうなれば必然的に設えも上等なものになります。
機能を重要視する国産キャンピングカーに対して、ゆとりを加えられることが輸入キャンピングカーの魅力ではないでしょうか。
魅力その2:スケールの大きいサイズ感
輸入キャンピングカーはベースとなる車両のサイズが大きく、日本人が非日常を味わえるキャンピングカーです。特に映画やドラマなどで見かけることの多いアメリカ製キャンピングカーは、日本国内で改めて見ると大きく、道路事情や駐車場問題など、実際に利用するには厳しい状況もありますが、広大な大陸を横断する本場ならではの魅力にあふれています。
その点、ヨーロッパ製のキャンピングカーは、ベースとなる車両のサイズが国産車に近く、アメリカ製に比べると扱いやすく、輸入台数も増えているようです。
魅力その3:洗練されたデザイン
輸入キャンピングカーは洗練されたデザインであることが多く、国産車よりもスタイリッシュであることが大きな魅力です。日本に比較的多く輸入されているヨーロッパ製のキャンピングカーも、ベースは商用車ですが、国産車よりもスタイリッシュで格好の良いデザインです。
車体の大きさにもかかわりますが、国産車のベース車種はバンコンならハイエース、キャブコンでもダイナやエルフに代表されるように、エンジンをシート下に置くキャブオーバータイプが多いです。そうなると必然的に商用バン、トラックのイメージはぬぐえません。それに対して、輸入キャンピングカーでは、エンジンをフロントに置くFR方式が主流です。そのため全長が長くなることでスタイリングに自由度が増し、メーカーによるベース車の個性がでてきます。
そして国産のキャンピングカーは白いボディカラーがほとんどですが、輸入のキャンピングカーは華やかなボディカラーが多いのも特長です。
魅力その4:車としての性能
欧米ではキャンピングカーの需要が多く、また競争も激しく、ベース専用車両の開発もされていて、キャンピングカーに最適な性能を備えています。
例を挙げると、メルセデスベンツの「デュオ」は、6気筒3.0Lのターボディーゼルを搭載し、140KWの出力と440N・mのトルクで、余裕ある走行性能を誇っています。
また、キャンピングカーのベース車両として多く用いられるフィアットの「デュカト」は、直列4気筒ターボディーゼルエンジンほか、多様な出力仕様が設定されており、用途と予算に応じて選択が可能となっています。
そして、国産車よりも大きなボディは居住空間に余裕ができ、同じベッドやソファ、キッチンなどの装備であっても、広々としたサイズが設置可能になり、よりリラックスして過ごせるでしょう。
アメリカ製とヨーロッパ製キャンピングカーの違い
輸入車と一口にいっても、アメリカ製とヨーロッパ製には違いがあります。
ボディは大きく、エンジンは大排気量のガソリン仕様のアメリカ製、多様な個性とデザイン性に優れていて、低燃費のディーゼルエンジンが特徴のヨーロッパ製と、それぞれが特徴を持っています。
日本では、扱いやすい大きさであり維持費も安いヨーロッパ製が主流となっていますが、日常を忘れさせてくれるアメリカ製はキャンピングカー愛好家には絶大な人気があります。
アメリカ製キャンピングカーは大きさが魅力も小型化がトレンドに
アメリカ製キャンピングカーの特長は、ガソリンエンジンが主流でサイズが大きいことです。これは広大な国土で発展した自動車の歴史に基づくもので、アメリカでは必要不可欠な要素なのです。
快適さを求めるために大型化が進んで、車幅2.5メートル以上ものモデルが主流になり、日本では扱いが難しかったのですが、最近では省エネ化の影響で小型のキャンピングカーも多くなっています。また車体も設備も頑丈かつシンプルで、歴史が長いので輸入パーツも比較的入手しやすいという特徴もあります。
ヨーロッパ製キャンピングカーは個性豊かでファッショナブル
ヨーロッパ製のキャンピングカーは生産国が豊富で、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリスなど、ベース車も個性も異なり、バリエーションが豊富なのが特長です。そして、アメリカ製よりもコンパクトな車種が多く、日本でも扱いやすいです。
EU以降、国境超えも簡単になったことから、長距離のキャンパーが増えエンジンは低燃費のディーゼルが主流となっています。
また、ヨーロッパではキャンピングカーを生活の一部とすることも多く、内装デザインに力を入れており、インテリアに女性を意識しているメーカーもあります。
魅力いっぱいの輸入キャンピングカーで本場の気分を
ご紹介した輸入キャンピングカーのデザインや装備の数々は、どれも国産車がまだ到達できない本場ならではの魅力ある内容です。しかし、すぐに購入したり利用できるかというと、価格やサイズなどクリアすべき問題があるのも確かです。
興味のある方は、取扱ショップに相談したり、レンタカーを利用して試してみたりするのも良い方法ではないでしょうか。