キャンピングカーで電源を確保する方法と、それぞれのメリットデメリットなどをわかりやすく解説します。キャンピングカーを利用する場面に合わせて、電源確保の方法を見つけてください。
キャンピングカーの車内で、電気を使うためには電源を確保する必要があります。電源を確保するためには、キャンプ場などで外部電源を借りたりポータブルバッテリーを使用したりとさまざまな方法があります。
キャンピングカーの電源を確保する重要性
キャンピングカーで電気を確保することは、快適に過ごすことはもちろん長期の旅行や車中泊などキャンピングカーを活用する幅を広げることも可能になります。
自宅では、電化製品などをコンセントに繋ぐだけで簡単に電気を使用することができますが、キャンピングカーの車内で電気を使うためには、電源を確保しなければいけません。
キャンピングカーを活用する場面や使用する電気機器にとって最適な電源確保の方法を見つけることが重要です。
キャンピングカーで電源を確保する方法
キャンピングカーで電源を確保する方法は、メインバッテリー以外のものでサブバッテリー、外部電源、ポータブルバッテリーの3つあります。
キャンピングカーにはメインバッテリーがあり、エンジンがかかっているときはメインバッテリーから電気を供給します。しかし、エンジンが停止している間に使用するとバッテリーが上がってしまいます。
そこでメインバッテリー以外で電源を確保する方法として、サブバッテリー、外部電源、ポータブルバッテリーの3つを紹介します。
サブバッテリー
サブバッテリーは、エンジンを動かすメインバッテリーとは別にその他の電気機器を動かすことができるバッテリーのことです。
キャンピングカーに搭載されているサブバッテリーには主に鉛ディープサイクルバッテリーとリチウムイオンバッテリーの2種類があります。
鉛ディープサイクルバッテリーは、従来のキャンピングカーに掲載されているサブバッテリーで、リチウムイオンバッテリーは、今後普及すると考えられているサブバッテリーです。
サブバッテリーを使用する際は、直流電流を交流電流に変換することができる「インバータ(逆変換機)」という専用の機器が必要です。サブバッテリーから流れる電流と家庭用電気機器の電気の種類が異なるため、インバータを使用して変換しなければ使うことができません。
サブバッテリーは、基本的に走行中のパワーを利用して充電します。また、キャンピングカーに搭載したソーラーパネルや外部電源での充電も可能です。
サブバッテリーのメリットは、メインバッテリーを消費せずに電気を使用できる、キャンピングカーに搭載されていることが多い、充電方法が選択できることです。デメリットは、インバータが別途必要であること、電力が大きい電気機器の使用は控えなければいけないです。
外部電源
外部電源とは、自宅や電源の使用が許可されている場所で電源を確保する方法のことです。
外部電源が利用できる場所は、自宅やキャンプ場・RVパーク(車中泊施設)などがあります。外部電源の使用方法は、キャンピングカーに搭載されている外部差し込み口と外部電源を専用のコードで繋ぐだけです。
外部電源を繋ぐと、キャンピングカー内のコンセントが使用できるようになっています。電力の大きい、電子レンジやドライヤー・電気ポットなども外部電源を繋ぐことで利用できます。
外部電源のメリットは、電力の大きい電子機器を使用できる、充電切れを心配しなくて良い点です。デメリットは、利用できる場所が限られている、使用料がかかることです。
ポータブルバッテリー
ポータブルバッテリー(ポータブル電源)とは、バッテリーが内蔵している持ち運び可能なバッテリーのことです。
ポータブルバッテリーにコンセントを指して、電子機器を使用することができます。
ポータブルバッテリーを使用する前には、自宅や外部電源・ソーラーパネルなどを利用して充電しておく必要があります。ポータブルバッテリーには、USBやDC12V端子、また家庭用電子機器を使う際に必要なAC100Vが付属されています。
ポータブル電源を購入する際のポイントを2つ紹介します。
1つめは、使用する家電の電力を把握しておくことです。ポータブルバッテリーには、600wや2000wなど使用できる電力があらかじめ決まっています。キャンピングカー内で使用する家電電力の合計の1.2?1.5倍の電力が使用できるポータブルバッテリーを購入しましょう。
2つめは、ポータブルバッテリーのサイズや重量です。自宅やキャンプ場でポータブルバッテリーの充電を考えている人は、ポータブルバッテリーを持ち運ぶことも多くなります。また、キャンピングカー内にポータブルバッテリーを置く場所も必要です。扱いやすいサイズや重量をあらかじめ確認してから購入しましょう。
ポータブルバッテリーのメリットは、持ち運びができる、災害時やその他の場面でも利用することができる、専用コードやインバータが必要ない点です。デメリットは、値段が数万円~数十万円と高い、キャンピングカー内に置く場所が必要、使用中の音が大きい場合があることです。
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キャンピングカーで使用できる電源の充電方法
キャンピングカーで、使用できる電源の充電方法について解説します。
電源確保の方法の中でご紹介した、サブバッテリーやポータブルバッテリーは充電が必要です。充電方法として、走行充電、外部電源を利用しての充電、ソーラーパネルでの充電について紹介します。
走行充電
走行充電とは、走行中のパワーを使用してサブバッテリーに充電する方法です。キャンピングカーが停止しているときに、サブバッテリーを長時間使用しているとサブバッテリー内の電力が無くなってしまう恐れがあります。
長時間、サブバッテリーを使用するときは他の充電方法や電力と組み合わせて使用すると良いでしょう。
外部電源を利用して充電する
外部電源とキャンピングカーを繋ぐとサブバッテリーとポータブルバッテリーを充電できます。もちろん、自宅のコンセントとキャンピングカーを繋いで充電することもできます。
外部電源はほとんどの場合、使用料がかかります。キャンプ場やRVパーク、最近では道の駅でも利用できる場所も増えているので、外部電源が使用できる場所があるかどうか確認しておくと良いでしょう。
ソーラーパネルを設置する
キャンピングカーに設置したソーラーパネルでサブバッテリーとポータブルバッテリーを充電することができます。天候によって発電量は変わりますが電力を作り出すことができるので便利です。
ソーラーパネルは、再生可能エネルギーとして注目されていて発電中の音が静かでストレスがないこともメリットの1つでしょう。
キャンピングカーで電源確保をする際の注意点
キャンピングカーの電源確保の際に、注意するポイントを解説します。
キャンピングカーの電気の種類は2つあり、用途に合ったものを選ぶ必要があります。また、配線のDIYには十分な知識が必要になるため事前に確認することが重要です。
キャンピングカーの電気の種類は2つ
キャンピングカーで使用する電気はDC(直流)12VとAC(交流)100Vの2種類があります。キャンピングカーの電力は、エンジンを始動させるDC12Vが基本となっています。AC100Vは、キャンピングカーの車内で利用する家電製品を使用するときに必要な電力です。
そのため、DC12Vが流れているサブバッテリーを使用する場合、インバータを使用して
家庭用電力に変換する必要があります。インバータには、シガーソケットから電気を供給したりサブバッテリーに直接コードで接続するタイプなどがあります。用途に合ったインバータを選びましょう。
電源確保・配線のDIYには注意が必要
キャンピングカー内の配線のDIYには注意が必要です。「キャンピングカーの電気の種類は2つ」の項目で解説したとおり、サブバッテリーの電力と家電製品の電力は異なるからです。
キャンピングカー内の配線を増やすためには、各機器に応じて配線の太さ・長さ、固定場所や固定方法、さらに車両の重量の問題も考えなければいけません。そのため、配線を行う際には十分な知識を持っていなければ大変危険です。
キャンピングカーの車内に配線を増やしたい場合は、キャンピングカーを購入したメーカーまたは工務店に相談してみましょう。
キャンピングカーに最適な電源を確保しよう
キャンピングカーの車内で電気機器を使用するための電源確保の方法を解説しました。キャンピングカーの電源確保の方法は主にサブバッテリー・外部電源・ポータブルバッテリーの3つがあります。
また、キャンピングカーの充電方法は走行充電・外部電源・ソーラーパネルの3つがあります。キャンピングカーをどのように使用するかによって最適な電源確保の方法は異なるので、最適な方法を見つけてください。