キャンピングカーで雪道を走るときの準備や注意点を解説します。
ウインタースポーツやキャンプなどでキャンピングカーは冬でも大活躍します。しかし、冬の運転では雪道や凍結した道路を走るため、スリップなどの原因による事故のリスクが高まります。キャンピングカーで雪道を走るときには、安全を確保するためにも適切な準備が必要ですし、走行ときの注意点も頭に入れておく必要があります。
冬でも安全にアウトドアを楽しむためにも雪道対策を確認しましょう。
キャンピングカーで雪道を走るときの欠かせない準備
キャンピングカーで雪道を走るときの欠かせない準備は以下の5点です。
- スタットレスタイヤを使用する
- タイヤチェーンを巻く
- 雪の中で作業をする上での準備も大切
- 立ち往生に備えて食料の確保も必要
- JAFに加入しておけば助けが呼べる
適切な準備を行って雪道での走行に対処してください。
スタットレスタイヤを使用する
まず最初に雪道の走行ではスタッドレスタイヤを必ず使用してください。
スタッドレスタイヤは普通のタイヤと比べて表面の溝が深いため、路面との設置面積を少なくしてグリップ力を高めることでスリップが防げます。
雪道をノーマルタイヤで走るのは大変危険なので、冬に入る前にスタッドレスタイヤへの交換を済ませてください。
タイヤチェーンを巻く
スタッドレスタイヤだけでも雪道を安全に走れますが、路面の状況によってはタイヤチェーンも必要です。
雪や凍結によるリスクが高い場合にはタイヤチェーンが必要になるため、車の中に常備していつでも装着できるようにしてください。
雪が積もっておらず、路面の凍結がない場合はスタッドレスタイヤで十分対応できますが、路面状態が悪いと判断した場合はタイヤチェーンを装着しましょう。
雪の中で作業をする上での準備も大切
タイヤチェーンの装着をする際、雪の中で作業をする可能性も考えられます。
気温が低く作業がしにくいため軍手などの装備は欠かせませんし、場合によっては除雪のためのスコップが必要になります。
また、雪の中で作業をしても大丈夫なようにスノーブーツやカイロなどの準備があるといいでしょう。
立ち往生に備えて食料の確保も必要
雪道を車で走る際には立ち往生するリスクも考えられます。
長時間身動きが取れなくなる可能性があるため、車内で快適に過ごせるようヒーターで車内を温めるためのガソリンを十分に用意する必要があります。
その他にも、食べ物や飲み物などを車内に準備しておくと慌てなくて済むでしょう。
JAFに加入しておけば助けが呼べる
雪道で車が動けなくなった場合、JAFに電話をして助けを求めます。
JAFは会員でなくても助けてくれるのですが、救助は会員が優先されるため長時間待ちたくない方はJAFの会員になっておきましょう。
キャンピングカーで雪道を走るときのポイント
キャンピングカーで雪道を走るときのポイントは以下の5つです。
- スピードを出しすぎない
- 車間距離を余裕を持って空ける
- タイヤチェーンを使う判断は早めにおこなう
- 急発進や急ブレーキをしない
- 視界の確保を意識する
いつも以上の安全運転で事故を未然に防いでください。
スピードを出しすぎない
雪道で運転する際の基本は「スピードを出しすぎない」ことです。
普段の運転よりもスリップやスタックのリスクが増しているため、スピードを出しすぎると事故を引き起こしてしまいます。
車間距離を余裕を持って空ける
雪道では普段の運転よりもブレーキの制動距離がなくなってしまうため、いつも以上に車間距離を取らないと追突のリスクが高まります。
車間距離を取らないと急ブレーキによるスリップからの追突事故の危険もあります。
いつも以上に車間距離を空けて余裕を持った運転が必要です。
タイヤチェーンを使う判断は早めにおこなう
雪がひどく積もった道やカーブが多い坂道など、危険そうな道に差し掛かった場合はできるだけ早くタイヤチェーンを巻いてください。
タイヤチェーンを巻く判断は事故を防ぐためにも、できるだけ早くおこなうのが大切です。
少しでも路面状況が悪くなったと感じたら、すぐにでもタイヤチェーンを使う判断をしてください。
急発進や急ブレーキをしない
急発進や急ブレーキを雪道でおこなうとスリップやスタックの原因に繋がります。
キャンピングカーは特に普通車よりも重量があるため、急な運転によって思わぬ事故を引き起こす可能性があります。
視界の確保を意識する
雪道を走行すると日光の照り返しで眩しくなったり、吹雪で視界が遮られたりなど、視界不良による事故のリスクがあります。
そのため、サングラスを着用して視界を確保したり、周囲が見渡せないときは走らずに待機する判断も必要です。
キャンピングカーで雪道を走るときの注意点
キャンピングカーで雪道を走るときの注意点は以下の3点です。
- 天気予報や道路情報を確認して通行止めに注意する
- ホワイトアウトで視界が遮られる可能性がある
- アイスバーンは特に滑りやすい
事故のリスク回避だけでなく事前の情報収集も大切になります。
天気予報や道路情報を確認して通行止めに注意する
雪道での走行では、路面の凍結や吹雪が原因で通行止めが発生する可能性があります。
目的地までのルートが使えなくなる可能性があるため、出発する前や運転中も道路情報をこまめに確認してください。
また、通行止めに備えて予備のルートを考えておくのも大切です。
ホワイトアウトで視界が遮られる可能性がある
吹雪がひどいときにはホワイトアウトで視界が遮られて危険な状況に陥ってしまいます。
路面や前方の車すら見えなくなるため、慌てて走ろうとせずに危険と判断した場合は、安全な場所に止まって状況を確認してください。
アイスバーンは特に滑りやすい
アイスバーンとは、雪の後に起こる急激な気温低下による路面凍結で、スタッドレスタイヤでも対応できないほど危険です。
橋の上やトンネルの出入口付近で発生することが多いので、危険な箇所ではスピードを落としてスリップを防いでください。
特に、夜間はアイスバーンに気づかずにそのままのスピードで突っ込む可能性もあります。
重大な事故に繋がる可能性が高いので、路面凍結の危険がある場所では特に慎重に運転をしましょう。
雪道を走るときは4WDのキャンピングカーの方が有利
雪道を走ることを考えるなら、4WD(4輪駆動)のキャンピングカーの方が安全です。
特に坂道を登る際のスタックを防止できるなど、トラブルを未然に防げるためウインタースポーツなどでキャンピングカーを使うなら4WD(4輪駆動)を検討してください。
キャンピングカーで雪道を走るときは万全の準備と対策が大切
キャンピングカーで雪道を走るときには、適切な準備と注意深い運転が大切です。
対策を怠って運転をすると、スリップやスタックなどのトラブルが生じて、重大な事故を引き起こす可能性もあります。
普通車よりも重量があるキャンピングカーだからこそ、雪道で走るときにはより一層の注意をしてください。
適切な準備を対策をおこなって、冬のアウトドアを楽しんでください。